第二の人生、気ままに生きる

60歳で退職しました。その後の自由な人生を記録と周辺のおもしろ情報など

2025-01-01から1年間の記事一覧

『大空の決戦』羽切 松雄(文春文庫)

副題に「零戦搭乗員空戦録」とありますが、著者は、九〇式艦上戦闘機をはじめ、九五式、九六式、十二試艦戦一号機(のちの零戦)、零戦十一型~六三型、雷電、紫電、紫電改と、日本海軍の戦闘機図鑑に載っているほとんどの機種を乗り継いで太平洋戦争を生き…

弥彦山(裏参道)2025秋

1 弥彦山とは 新潟平野と日本海の間にある標高634mの山。麓にある弥彦神社、頂上にある奥社は、新潟県内最高のパワースポットとなっています。 表側(平野側)からは9号目までロープウエイで登れ、スカイラインを車で行くことも可能です。 しかし、豊富な…

メンズカーブス一回目

1 メンズカーブスとは 高齢者向けのゆるいジム。カーブスは女性向けだが、その男性向け版です。 新潟市の本町にあったイトーヨーカドーの建物に開店しました。 2 どんな感じ? 初回なので、トレーナーがついて、回ってもらいました。 筋トレ→足ぶみ(有酸…

「涙が止まりません」

ある著名人の訃報がニュースになり、BBSに「涙が止まりません」と書いたと妻が描いで言いました。 「まじか、涙が止まらないって、病気じゃないの?」 と言って笑ってしまいましたが、ほんとうに涙が止まらないという現象が起こるのだろうかと疑問に思い、調…

『白い部屋で月の歌を』朱川 湊人 (角川ホラー文庫)

直木賞受賞の2年前に「日本ホラー小説大賞短編賞」を受賞したのが、この作品になります。短編と言っても中編小説クラスのボリュームがあり、読み応えがあります。表題作は、とにかくキャラが立っていて、除霊をする3人、それぞれに個性があります。主人公…

角田山で出会った生き物(2025年10月30日)

1 センニンソウ 種子の先端から尻尾が生えているような形がユニークです。 花も美しく、種子のおもしろい形をしていますが、汁が肌につくと炎症を起こすほどの毒をもった草です。 2 チチッパベンケイ 東北地方と中部地方の多雪地帯の岩場などに分布する厳…

『神を見た犬』ブッツァーティ(光文社古典新訳文庫)

幻想文学作家であるブッツァーティの短篇集。彼の作品は、彼自身が画家でもあることなのか、描写が幻想的でありながら視覚的で解りやすく、とっつきやすい作風です。宗教を揶揄したようなところもあり、現代人の間隔にもなじみます。幻想的でありながら、ボ…

駆逐艦歳時記(10月)秋雲(あきぐも)完成

1 駆逐艦歳時記とは 旧日本海軍の駆逐艦には、気象や樹木などの名前がついています。 その季節に合った名前の駆逐艦のプラモデルを作ることによって、シンナー臭にまみれた部屋を茶室のように風流に感じることができるかという試みです。 2月から始めて、9…

角田山(灯台~桜尾根コース)2025秋

1 角田山灯台コースとは 日本海の波打ち際から登るコース。 角田山には公式コースが7つありますが、その中で最も難易度が高いと言われています。 標高500mに満たない角田山ですが、標高0mから登ることと登り返しが多いので、登る高度は合計で600mを超え…

会津へドライブ(諸橋近代美術館・カワセミ水族館)

紅葉も始まっているかな? と、会津方面へドライブに行きました。 肌寒くなり、磐梯山に雲がかかっています。 1 諸橋近代美術館 シュルレアリズムの画家 ダリをメインとした美術館です。 よりみち展と言うコンセプトで、新しい発見をめざした展示がなされて…

今年のインフルエンザは早い

白鳥の数も増えてきた今日この頃ですが、特定検診(血液検査)の結果を聞きに行ってきました。 結果は、異状なし。数値的にパーフェクトでした。 お医者さんが、今年のインフルエンザはもう中高生に患者が出ていて流行が早まりそうだ。11月にピークがくるか…

『幸福論』アラン(集英社文庫)

「人は、幸福だから笑うのではなく、笑うから幸福なのだ」で有名なアランの語録。アランは、小説やエッセイの形ではなく語録(プロポ)の形で自分の思想を表現しています。アランの語録(プロポ)は、文庫本で3ページ程度の短い文章を並べる形でした。この…

菩提寺山で出会った生き物(10月23日)

1 コシタカコベソマイマイ 変ったカタツムリがいるなあと思って写真を撮りました。 中部地方の日本海側の山林に分布している種類のようです。 2 カメバヒキオコシ 弘法大師が、道で苦しんでいる旅人に、ヒキオコシの汁をあたえたところ、治ったという起死…

『人はどう死ぬのか』久坂部羊(講談社現代新書)

末期がん患者の病棟、世界各国の病院、在宅介護医と多様な医療の現場で、多くの人を看取った経験から書かれた医療にかかわった人たちの死に様の事例を紹介しています。それは日本だけではなく新興国や古い伝統があるヨーロッパ、様々な宗教などにより生死感…

魚沼産コシヒカリの新米を食べに行く

家庭に備蓄している備蓄米を日々食しておりますが、新米を味わいたくて、新潟県南魚沼市へ行ってきまいした。 日本一の食味を誇る魚沼産コシヒカリの中でも、もっとも評価が高い南魚沼産のコシヒカリの新米を食べたくなったのです。 道の駅のおにぎりでもよ…

菩提寺山2025秋

1 菩提寺山とは 新潟市秋葉区と五泉市の境にある低山(標高248m)。 近隣の菩提寺山と高立山とで西山三山と呼ばれ親しまれています。 遊歩道がたくさん整備されていて、いろいろなところから登り、降りることができます。 山の中にあった大規模な油田で栄…

日吉神社(新潟県加茂市猿毛)

新潟県の加茂市猿毛集落にある古びた神社です。 目立ちませんが、巨木に囲まれていて歴史を感じさせる荘厳さがあります。 彫刻は深彫りされた見事なものです。 しかし、隣に建っている能楽堂? のような建物は、倒壊寸前といった痛みようです。 正式な参拝ル…

『あなたが消えた夜に』中村文則(毎日文庫)

芥川賞作家が手がけたミステリー風純文学なのか、純文学風ミステリーなのか、ミステリーのように面白く、純文学のように深い味わいの物語。連続通り魔事件の犯人像は、コートを着た男。コート男を追う2人の刑事が主人公(第1部・2部)ですが、後半(第3…

こんなところにマルバルコウが

散歩をしていたら、雨水の排水溝に赤い花が咲いていました。 マルバルコウというアサガオの仲間の帰化植物です。 家畜の飼料に混じって日本にやってきた北アメリカ原産で世界中に広がっているようです。こんな都市部にも咲いているとは驚きです。 畑を歩いた…

『豚の死なない日』ロバート・ニュートン・ペック(白水Uブックス)

アメリカ合衆国のヤングアダルト小説の傑作。古き良き時代、北米の台地で、牛・豚・鶏と、良き隣人たちとともに生きる開拓民の生活が描かれています。主人公は十二歳の少年です。その時代、その地域では、十二歳までは子ども、十三歳から大人の扱いをされる…

『山中静夫氏の尊厳死』南木佳士(文春文庫)

長野県の病院で呼吸器系の癌患者の担当医師である主人公の元に、山中静夫氏がやってきます。氏は、肺がんが骨などに転移し、余命幾ばくもありませんでした。わざわざ山梨から家族と離れ長野県の病院に来た理由は、故郷の山を見ながら死にたいからと言うので…

猿毛岳で出会った生き物2025年10月15日

1 オナガグモ お腹がなが~いクモ。 1~数本の簡易な巣を作り、糸を伝ってやってくる他の蜘蛛を捕食すると言われています。 ネットでは5~8月ころに見られると載っているページが多いですが、わたしは9~10月ころに会うことが多いように感じます。 2 マ…

猿毛岳2025秋

1 猿毛岳とは 猿毛岳は、新潟県加茂市にある標高326mの里山です。 1980年ころまでスキー場もあったそうですが、今は林の中にわずかに残骸がみられる程度です。 地元の人たちに、とても愛されている山のようで、良く整備された登山道と、ところどころにユー…

『官能と少女』宮木 あや子(ハヤカワ文庫JA)

歪んだ欲望の犠牲になる少女たちの話を、耽美に描いた小説集。リストカットを繰り返すような線の細い少女たちは妖艶でありながら儚い。しかし、自傷行為の裏にある生きる希望とSOSに気が付くことは難しいのです。自分には縁がないタイプの人たちなので、怖い…

護摩堂山の大山祇(おおやまづみ)神社

護摩堂山の茶屋の辺りに小さな神社があります。 看板が立派過ぎて、本体が目立たないと言うなんとも奇妙な神社です。 大山祇神社と書いてありますね。 1 大山祇神社とは 祭られている大山祇命(おおやまつみのみこと)は、山の神であり水利の神でもあります…

『一杯の珈琲から』エーリヒ・ケストナー(グーテンベルク21)

『飛ぶ教室』などの児童文学作家として著名なケストナーの大人向けユーモア小説です。 ドイツに住む主人公がオーストリアの友人のところへ行くのに為替規制により少額のお金しか持ち出せず、ドイツでは大名暮らし、オーストリアでは無一文で暮らすという喜劇…

馬刺しを食べてきた。

会津馬刺しを頂いてきました。 上の四点は、癖が無く食べやすく、鮪っぽい感じです。 タンは歯ごたえあり、フタエゴは一番やわらかく感じました。 ハツは、その名の通り心臓っぽい力強さがありました。 タテガミは、濃厚(脂っぽい)食感ですが、コラーゲン…

『月曜物語』アルフォンス・ドーデ(グーテンベルク21)

小学校6年生の国語の教科書の最後に載っていた「最後の授業」(昭和27~59年)という短編小説が収録されているドーデの短編集になります。昭和47年以前に生まれた人は記憶にあるのではないでしょうか。「最後の授業」は、ドイツとフランスの間にあるアルザス…

自己性格診断『16Personalities』

フォローしているブロガーさんが、性格診断テスト を受けてみましたという記事を書かれていたので、そう言えば、かなり前にうけたことがあったなぁと思い出しました。 バリバリ現役で仕事をしていたとき受けたので、当時と性格も随分変わっただろうと思い、…

『沖縄の殿様』高橋義夫(中公新書)

「最後の米沢藩主・上杉茂憲の県令奮闘記」がサブタイトル。廃藩置県により、県令(今で言う県知事)として任命されたのは、北国の米沢藩主上杉茂憲でした。戦国時代に軍神上杉謙信に率いられ、江戸時代には行政改革の父と言われた名君上杉鷹山を中興の祖と…