登山で遭難し生還した8事例が紹介されています。それらを総括し遭難の原因や生き延びる条件を考察しています。
生き延びた人たちは、準備万端で臨んでいるように思われますが、ほんの少しの失敗、偶然のかさなりで滑落したり道に迷ったりしています。油断、慢心、焦り、過信など、人間なら避けられない心理も働くようです。
また、パターンとして、道に迷ったとき、焦り自力で戻ろうとする行動をとるとき、人は判断を誤っていくのです。それは、迷ってしまった遭難しているということを簡単に認めたくない心理も働くのでしょう。
そして、助かるパターンとして、生き残った、すべての人が体力を温存し、発見しやすいように工夫しながら、動かず救出を待っていたということでしょう。
はじめは、焦り動き回りますが、遭難したと認めたとき、冷静になり救助を待つ思想となります。長い時間、来るか来ないかわからない救出をじっと待つのは精神的にかなりきつく、それができる精神力が必要です。
その精神の大きな支えになっていたのが、登山計画書を提出してきたり、家族などに行先や計画を話していたという事実でした。
山に登るとき大切なことは、万全の装備と、知人などに計画を話しておくことでしょう。
九死に一生を得た人たちのその後は、様々で、そのあたりも面白いと思いました。
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