地域おこしドタバタコメディー小説。
バブルでにぎわったころも遠い昔となり、静かな温泉街となった群馬の寿老神温泉街。
そこの小さな旅館に、大阪から一人の女子高生が越してきたことから物語がはじまります。
ひょんなことから、地元の信用金庫に努める若者と知り合いになったのですが、両家は犬猿の仲らしいのです。
どうやら、女子高生の母親は、信用金庫の若者の父親と恋仲だったのですが、結婚式の当日、すっぽかして、他の男と駆け落ちしてしまったのでした。
その母から生まれたのが、女主人公の晴海でした。そして、結婚式当日に振られた父の息子が信用金庫に努める勇太だったのです。
信用金庫では、若手職員を中心に温泉街を活性化させるプロジェクトが立ち上がり、その中心が勇太となります。勇太は、祭りと高校生そば打ちで盛り上げようと動きますが、最大手の旅館を抑えギャンブルOKの大リゾート化をもくろむメガバンクから待ったがかかるのでした。
メガバンクに努める勇太の兄が乗り込んできて、役場勤めの勇太の父、そば打ち名人の晴海の祖父、そして、駆け落ちした晴海の母が雑誌編集者としてもどってくるという混乱ぶりを見せます。
これで、この町はまとまるのでしょうか?
対立が対立を生み、骨肉の争いがおこり、ハラハラしどうしなのですが、その混乱が少しずつ丸く収まっていくところが見どころ、読みどころとなります。
蕎麦は、信州ではなく上野が本場だとか熱い主張があったり、そば打ちが詳細に書かれていたりする蕎麦へのこだわりも読みどころでした。
「Amazonのアソシエイトとして″第二の人生、気ままに生きる"は適格販売により収入を得ています」
