第二の人生、気ままに生きる

60歳で退職しました。その後の自由な人生を記録と周辺のおもしろ情報など

『沖縄の殿様』高橋義夫(中公新書)

沖縄の殿様 最後の米沢藩主・上杉茂憲の県令奮闘記 (中公新書)

「最後の米沢藩主・上杉茂憲の県令奮闘記」がサブタイトル。
廃藩置県により、県令(今で言う県知事)として任命されたのは、北国の米沢藩主上杉茂憲でした。
戦国時代に軍神上杉謙信に率いられ、江戸時代には行政改革の父と言われた名君上杉鷹山を中興の祖とした米沢藩からの抜擢でした。
茂憲は、上杉鷹山の教えをもとに、沖縄の自治を行おうと動きます。その当時の政府の方針は、地元のやり方を踏襲するというものでしたが、それは何重にも取られる重税にあえぐ民衆の貧しさをまったく無視したものでした。
茂憲は、インフラも整っていない沖縄の島々をくまなく回り、政府に打開策を提案し続けます。しかし、政府は動かず、政治的刺客を送り込むのでした。
茂憲は、2年に満たない任期で解任されたのですが、その間に行った人材育成や教育改革は、のちの沖縄に利益を産み、現在まで敬愛されているのでした。
特に政府に立てついたわけでは無く、自分のできることを短い間に精一杯行った印象です。
税制の改革はできなかったものの、教育の制度はその後も生き続けました。

沖縄の殿様 最後の米沢藩主・上杉茂憲の県令奮闘記 (中公新書)

Amazonのアソシエイトとして″第二の人生、気ままに生きる"は適格販売により収入を得ています」