ある著名人の訃報がニュースになり、BBSに「涙が止まりません」と書いたと妻が描いで言いました。
「まじか、涙が止まらないって、病気じゃないの?」
と言って笑ってしまいましたが、ほんとうに涙が止まらないという現象が起こるのだろうかと疑問に思い、調べてみました。
1 グーグルのAIの回答
涙が止まらない場合は、ストレス、疲労、ホルモンバランスの変化が原因の可能性があるほか、目の病気や精神的な不調が隠れていることもあります。一時的なものであれば、生活習慣を整えたり、信頼できる人に相談したりすることで落ち着くことがあります。しかし、2週間以上続く、日常生活に支障が出るなどの場合は、眼科、心療内科、精神科などの医療機関を受診してください。
医学的には、かなり深刻な状況であると言えます。
著名人の訃報を聞いたり、感動する映画を見たり、音楽を聴いたりした程度では、涙が止まらなくなることは、まず無いと言えるでしょう。
自分がどれだけショックを受けたかをオーバーに表現して解ってもらおうという気持ちは分かりますが、目頭が熱くなった、涙がにじんだ、程度の表現で十分だと思います。
あまりオーバーな表現だと、わたしのようなひねくれ者にとってはギャグと紙一重に感じられてしまう恐れがあります。
2 号泣した!
「鬼滅の刃の映画を見て、号泣した」とか。
号泣とは、大声を上げて泣くことですが、かなりヤバい人がいたものです。
おそらくは、涙が止まらないのと同じで、本当は目が赤くなる程度には涙ぐんだのでしょうが、オーバーな表現をして、気持ちを分かち合いたいのでしょう。
気持ちは解りますが、映画館で大声を上げて泣いたと素直に脳内再生すると、やっぱりギャグと紙一重です。
3 オーバーな表現は有効か?
(1)実際にはない比喩的表現
涙が止まりませんでした。
号泣しました。
(2)実体験を言葉にした表現
涙がにじみました。
目頭が熱くなりました。
(3)客観的な観察描写
鼻をすする音が聞こえました。
目を赤くして出てくる人が多く見かけました。
インパクトは上の方が強いですが、信頼度は下の方が強くなります。
BBSやSNSなどは、受けを狙ってインパクトが強い表現方法でも良いと思います。ニュースなどでは客観的な表現の方が信頼できる情報と思います。