第二の人生、気ままに生きる

60歳で退職しました。その後の自由な人生を記録と周辺のおもしろ情報など

『大空の決戦』羽切 松雄(文春文庫)


副題に「零戦搭乗員空戦録」とありますが、著者は、九〇式艦上戦闘機をはじめ、九五式、九六式、十二試艦戦一号機(のちの零戦)、零戦十一型~六三型、雷電紫電紫電改と、日本海軍の戦闘機図鑑に載っているほとんどの機種を乗り継いで太平洋戦争を生き抜いた猛者です。
途中、テストパイロットをしていた時期もあり、試作の段階から新鋭機に乗りながらデータ採集をしていたので、飛行機ファンは必読の書でしょう。
反戦・好戦、右翼・左翼に傾くことなく、できるだけ正確なデータをもとに書いてあることが伝わってきて、読みやすく、著者のバランス感覚と文才に驚かされました。
実際にいろいろな機種に乗り、戦場での体験が記されているので連合軍の戦闘機や爆撃機の特徴も読み取れます。
20ミリ機銃の使い方や、自動空戦クラップあるなしの違いなどについても、実感を元にかかれており、戦闘機ファンにはたまらない本になっています。

大空の決戦: 零戦搭乗員空戦録 (文春文庫 は 21-1)