第二の人生、気ままに生きる

60歳で退職しました。その後の自由な人生を記録と周辺のおもしろ情報など

『犬』赤松利市 (徳間文庫)

アウトロー作家赤松利市のLGBTをテーマとしたバイオレンス小説。
主人公が六十三歳のニューハーフのおばさん(おじさんではない!)というところで、もうぶっ飛んでます。
還暦過ぎの私は、こういう世界を見たことも想像したこともなかったので、フィクションの世界とは言え、踏み込んでいけて新鮮でした。
彼女は、(コミック型に対して)女優型のニューハーフだったのですが、寄る年波には勝てず手足の節々などに男としての形が現れ始めていることが小さな悩みです。あと老後の心配ですね。若い頃、その界隈で稼いだ一千万円の貯金がありますが、年金もまったくかけずにいたので、働けなくなったら何年持つだろうとうすうす心配しています。
彼女は、若いニューハーフの子(とびきりの美少女?)を雇って小さなバーを営んでいます。そこへ、昔の恋人(両刀遣い)の男が訪ねてくるのです。
この男がとんでもないドSで、その二人を○○を××して△△してしまいます。
アラカンの性的マイノリティーの人々の絡み合いと、一千万円を巡る攻防が繰り広げられて……愛と憎悪が交差して、本物の愛に気がつくというか……まて、本物なのか? なんて疑問を持つと、あなたは理解していないとおしかりを受けそうです。
いやぁ、人の業というのは深いと言うか広いと言うか、まだ見ぬ世界をかいま見てしまいました。あまり詳しく書くとバンされそうなので書けません。
この作者の小説は、こういうのが多いので、怖いモノ見たさでついつい読んでしまいます。こまったものだ。