第二の人生、気ままに生きる

60歳で退職しました。その後の自由な人生を記録と周辺のおもしろ情報など

『脳と仮想』茂木 健一郎(新潮文庫)



心とは、魂とは、精神とは、科学で解明できないのは数値化できないからなのです。脳科学者である彼は、この数値化できない微妙な質感をクオリアと呼び、その仕組みに迫ります。脳内の電気信号や脳内物質の物理的・化学的働きにより、精神や心が生まれるか科学は解明できるのでしょうか。
我々が認識できる世界は、五感で感じられることを脳内で仮想し、それを世界の事実だと認識しているのですが、ほんとうにそうなのかは定かではありません。五感で感知できないものもあります。(視覚や聴覚では超長短波、無味・無臭の物質やニュートリノ
ハッキリしているものは、それを仮想している自分の存在だけなのです。
そう言った中で、科学の限界と、真実と仮想のつながりを明らかにするのが本書です。
科学では、魂や心があっては困るのですが、あるものはしかたがないのです。これから研究が進み、クオリアを持つAIなどが作られるのでしょうか。その入口に立つ認識に役立つ本だと思いました。

脳と仮想 (新潮文庫)